映画・テレビ

モノクロ邦画

順不同で並べますが、

「砂の女」監督勅使河原宏、原作安部公房、出演岡田英次、岸田今日子、三井弘次、観世栄夫 音楽武満徹、1964年東宝。民芸の佐々木のぶよさんが印象に残った。

「非行少女」監督浦山桐郎 出演和泉雅子。しんしんと雪の降る中を風呂のたきぐちで薪をくべる情景描写が見事だった。

「羅生門」黒沢明、森雅之、三船敏郎、京マチコ。物事を客観的に観ることの難しさ、人によってまるっきり違う解釈をするんだ、或いは人間は自分の都合のよいように解釈しするんだ、それが大人というものなんだと思った。

「人間の条件」小林正樹、仲代達矢、田中邦衛、新珠三千代。1961年松竹大船。

「ビルマの竪琴」市川昆、安井昌二、北林谷栄、

「人間蒸発」今村昌平、露口茂。

次回からは、カラー映画になります。

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EIGA「十二人の怒れる男」「アラバマ物語」

日本で最近になってやっと問題にされてきた裁判員のことは、米国ではもう何十年も前から

陪審員制度があってシドニー・ルメット、ヘンリー・フォンダで「The Twelve Angry Men十二人の怒れる男」として映画化されている。最近リメイクされたようだが、モノクロには適わない。

十二人の男たちが「ギルティー」「ノットギルティー」を何度も採択する。最初から被告人の立場に立ってものを見ることが出来たヘンリー・フォンダ演ずる男が始めはひとりだけだった「ノットギルティー」が、最後に全員がそう言う事になるまでの一日をそれこそアクターズ・スタディオの典型的な俳優たちが演ずる圧倒的なセリフ劇である。

「アラバマ物語」も黒人を暴行犯人に仕立て上げようとした南部の町の住民に対抗した白人弁護士の忍耐力の勝利を描いた。グレゴリー・ペックの代表的な映画となった。

原題は、To Kill a Mockingbird, 1962年度アカデミー主演男優賞、脚色賞、白黒部門美術賞を取っている。音楽は、エルマー・バーンスタインで、1962年ゴールデングローブ賞作曲賞。グレゴリー・ペックは、ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門主演男優賞。2003年アメリカ映画協会選出ヒーロー部門第一位。2008年選出の偉大な法廷ドラマ第一位。

監督のロバート・マリガンは、1963年度カンヌ国際映画祭ゲーリー・クーパー賞を受賞している。

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EGI ルキノ・ヴィスコンティー

「ロッコとその兄弟」(邦題:若者のすべて)と「白夜」。数少ないヴィスコンティのモノクローム映画。第二次大戦後、南イタリアからミラノに出稼ぎに来ている家族を描いた「ロッコとその兄弟」。レナート・サルバトーレ、アラン・ドロン、アニー・ジラルド共演。サルバトーレ演ずるボクサーがチャンピオンになるが、博打と女に溺れて試合に出れない、代わりに弟のロッコが挑戦して、チャンピオンになるという、戦後の日本にもあった戦後の混乱を描いた。アラン・ドロンが長い股引のような下着を着ていたので、イタリアにもモモヒキがあるのかと思った。

「白夜」マリア・シェル、マルチェロ・マストロヤンニ、ジャン・マレー共演。つい先日TVでやっていた。ジャン・マレーが出ていたとは思わなかった。かなり年配だったので、「オルフェ」はこの作品よりも10年は前になるだろうか。あの時は、まだ若い詩人の役だったし。浦山桐郎の「青春の門」の大竹しのぶのような、何も知らない初なマリア・シェルが、下宿人のジャン・マレーに一目でのぼせてしまい、仕事で遠方に出かけたあとも約束の時間に橋の上で待ち続けている。通りがかりにそれを見つけたマストロヤンニが足繁く口説いても単なる友人の域を出ない。やっとマリアがその気になって結婚しようというときの雪の日に、橋の上で待っている背の高い人影。マリアはその胸に飛び込み、マストロヤンニは慙愧の涙に暮れる。

なんという孤高な精神主義の映画であろうか。誰が見ても不幸になることは解りきっている結婚。リアルな社会主義的な立場であれば、当然マストロヤンニとの幸せを取るだろう。

「ロッコ」の時点では、そのような貴族的な考え方はなかったのか。戦後のリアリズム時代が終わって、貴族的な生活を取り戻し、裕福な考えが支配したのだろうか。思うにヴィスコンティーは、ロッセリーニ、デ・シーカ、ピエトロ・ジェルミなどのリアリストと一緒には出来ない。

「ロッコ」まではそうだったかもしれないが、「白夜」「夏の嵐」は恋愛至上主義といえるが、前者は肯定的に終わるが誰が観ても不幸な将来が見える。後者は否定的な悲劇と終わる。

恐らく、モノクロからカラーへの過渡期で、「白夜」での現実逃避的な終わり方を「夏」で現実に引き戻されたという思考回路だと思えます。ちなみに「夏の嵐」はカラーで、若いオーストリア軍将校と恋に落ちる侯爵夫人をアリダ・バリが美しく狂おしく演じる傑作といわれている。

ヴィスコンティーは、やはり「山猫」の豪華さがいい。

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ヴィスコンティについては作品もそうだが、「夏の嵐」辺りから助監督で付いているフランコ・ゼッフィレッリとのこと、そしてゼッフィレッリの半生に興味がある。

後日、そのことに言及したい。

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EIGA「情事」「夜」「太陽はひとりぼっち」

ミケランジェロ・アントニオー監督によるモノクロ映画三部作。

ルキノ・ヴィスコンティー、ロベルト・ロッセリーニ、ヴィットリオ・デ・シーカ、ピエトロ・ジェルミ、フェデリコ・フェリーニ、レナート・カステラーニ、マウロ・ボロニーニ、ヴァレリオ・ズルニーニ、ミケランジェロ・アントニオーニ、パオロ・パゾリーニとイタリアン・ネオ・リアリズモの映画監督を並べたが、これらの監督のほとんどの作品がモノクロームである。

しかり「自転車泥棒」「無防備都市」「白夜」「カビリアの夜」「道」「ウンベルトD」「ロッコとその兄弟」「鞄を持った女」「さすらい」「鉄道員」「刑事」「甘い生活」「豚小屋」そして、「情事」「夜」「太陽はひとりぼっち」なのです。

「情事」が日本で上映された時期に相前後して、今村昌平監督の「人間蒸発」が発表された。東京で今まで生活していた人が突然妻子の前から消えてしまい、それを探し続けるといったドキュメンタリーたっちのものだったが、「情事」も主人公のモニカ・ヴィッティーが自分の存在を探し求めて岩ばかりの海岸を当てもなくさまようといった場面があるが、そのころそうしたアイデンティティーの模索的な映画が流行った。アントニオーニの作品のテーマが、そうした人間の孤独とか精神的な殺伐さのようなものを扱っていて、私のテーマと重複する。

「夜」は、マストロヤンニとジャンヌ・モローの中年の夫婦の倦怠感。「太陽はひとりぼっち」は原題は「渇え」という意味で、アラン・ドロンの証券マンの心の砂漠を描いたといわれています。モニカ・ヴィティーはこの三部作でスターの地位を確立した不思議な瞳をもった倦怠感そのものといった女優。

アントニオーニは、ノイズを主に用いて、そうした殺伐な感じをよく表現した。工場の視察に単発飛行機を使って空港に降りるのだが、誰も居ない無音の飛行場の待合室のジュークボックスからペレスオプラド楽団の演奏が聞こえてきたのが印象に残る。

次は、ルキノ・ヴィスコンティ、フェデリコ・フェリーニと続きます。

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EIGA「野いちご」

イングマール・ベルイマン監督の「野いちご」は、「灰とダイヤモンド」につぐ青春時代の重要な映画といえる。ベルイマンの映画は、傑作がたくさんあって、どれもモノクロを極めたといえる白黒のトーンが際立っているが、「野いちご」は、その典型である。

文化勲章のような勲章の授章式に向かう朝、老人(ビクトル・シューストレム)の目覚めの前の夢から始まる。街角の針のない時計。霊柩車が棺桶を落とす。棺桶を覗くと目鼻口のない男が起き上がり、老人の手をとって棺桶に引っ張りこもうとする・・・・・ところで目が覚める。

中型のクラシックな黒塗りの乗用車に乗り、長男の嫁(イングリット・チュウリン)の運転で首都に向かう。途中の情景が老人の一生の様々な出来事を思い出させ、オムニバスのようになっている。とりわけ避暑地での青春時代の思い出は、老人にとって大きな思い出だった。

ビビ・アンデルソン扮する老人のいとこのような娘への憧れを思い出させる、その娘に突きつけられる手鏡。同じような失恋の経験のある私には、ベルイマンが近く感じ、この映画がベストテンの上位にある所以である。偶然、その娘にそっくりの娘(ビビ・アンデルソン)とそのボーイフレンドたちを車に乗せる。5年ほど前にビビ・アンデルソンが出演しているスエーデン・ドラマをTVでやっていたが、月日は争えないと思った。

喧嘩ばかりしている中年の夫婦(マックス・フォン・シドー)とか、その夫の方が学生時代の教授に似ている。妻の不倫。などの場面があって無事授賞式を終えた老人が眠りに着くところで終わるのだが、実に淡々と描いていて、老人の一生が勤勉な研究作業に費やされ、それでも教授は幸福な一生だったと思わせるような高齢者の未来を明るく教唆するような映画だった。

「こころの旅路」は次回・・・・・・・・。

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EIGA no.8モノクローム絶賛090408

映画のお話をするときに絶対に逃げたくない話題があります。モノクロ映画と映画音楽の話題です。映画音楽については、サウンドトラック、テーマ音楽、オペラ・ミュージカルの映画化・ミュージカル映画・コンサート映画など多面的な分類が考えられますが、主にサウンドトラック・テーマ音楽とミュージカルの映画化したものに限りたいと思います。

モノクロ映画に関しては、かつての劇場中継・ニュース映画のようなものはその範囲ではなく、映画芸術の範囲でのモノクロ画面をあくまでも中心に考えたいと思います。

双方の共通のものもたくさんあります。

<テーマ音楽・作品ともに重要作品>

{カサブランカ」

「第三の男」「カサブランカ」「真昼の決闘」などですが、中でも「カサブランカ」は、「外人部隊」「モロッコ」「ペペルモコ」などの第一次・第二次世界大戦中の物語をフランス周辺を舞台に自由への闘争・事件を絡めたロマンスものとして、私のランク付けはかなり上位にある映画といえます。

イングリット・バーグマンは、この映画でヨーロッパを代表する女優となったと思いますし、

ハンフリー・ボガードもまた、ハリウッドを代表する俳優の位置を確立したのではないでしょうか。有名なラストシーンは、タモリの番組で剽窃されていることは、私が言うまでもないことですが、また、サッチモに似たピアニストが、ボガードの経営するナイトクラブで弾く事を禁じられているナンバー「As time goes by」は、大人の恋の代表的なジャズ・ブルースの

典型と言えましょう。

つぎは「第三の男」「真昼の決闘」

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EIGA no.7 090403h

1960年代安保闘争を高校・大学時代に経験した私たちが、エリア・カザン、ジェームスディーンの「エデンの東」、アンジェイ・ワイダ、ズブグニュー・チブルスキーの「灰とダイヤモンド」、ロジャース・ハマーシュタイン・バーンスタインの「ウェストサイド物語」と相前後してルネ・クレマン、アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」にカルチャーショックを受けている時に、パリでは、そうした従来の自然主義リアリズム映画に反抗した若手監督群が台頭してきた。

ジャン・リュック・ゴタール、ジャン・ポール・ベルモンド、ジーン・セバークの「勝手にしやがれ」、ルイ・マルの「地下鉄のザジ」「死刑台のエレベーター」「恋人たち」、フランソワ・トリュフォーの「大人は判ってくれない」、ロジェ・バデムの「大運河」「二重の鍵」「危険な関係」

「死刑台のエレベーター」は、マイルス・デイヴィスのトランペットの音色で有名になったが、

モーリス・ロネ、ジャンヌ・モローという後にフランスを代表する俳優・名女優が出ていたということでも仏映画界での新しい波(ヌーベル・バーグ)が、世界的な影響を持ってきたということの証左でもあろう。

「大運河」では、MJQのテーマも見逃せない音楽。

「恋人たち」は、ブラームスの弦楽五重奏を使っていた。

ジーン・セバークのセシール・カットも一時女性の間で評判になった。

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EIGA no.6 090402e

ズヴグニュー・チブルスキーも「大理石の男」の前か後に亡くなってしまった。それを思うとアラン・ドロンは、美男にしては長生きしている。「プレイン・ソレイユ」は、これも私の青春時代の一ページを支える重要な映画となる。先ず、ニーノ・ロータのテーマ音楽が素晴らしい。

フェリーニの「道」のテーマ音楽がその端緒となって、「鉄道員」のダイナガーチ!!「刑事」のアモ-レ・ミーオ!!とその頃イタリア映画のサウンドトラックが、ベストテンを独占していた。「禁じられた遊び」「太陽がいっぱい」「第三の男」のテーマも長い間ベストテンの常連だった。勿論「エデンの東」「ジャイアンツ」「八十日間世界一周」「騎兵隊」「アラモ」「大いなる西部」「真昼の決闘」などハリウッド映画のサウンドトラック版も大いににぎわしていた。

「太陽がいっぱい」は、音響部門でカンヌ映画祭の賞を撮っている筈。アラン・ドロン扮するトムが、モーリス・ロネのフィリップになりすまして、ローマのマンションに居座っているところへ、フィリップの友人が尋ねてきていったんは帰ったものの、階段の途中でお手伝いさんがフィリップの姓で「ムッシュー・・・・」と呼んでいるのに出会い、おかしいと思って引き返してきたところを、後頭部を石像で殴り殺してしまう。静寂が辺りを包んでいる中を階段を死体を抱えて降りるトム。バックにピアノがテーマ曲を奏でる。あの切なく甘いメロディ。

後に「ゴッドファーザー」のテーマも手掛けるが、フェリーニの映画のほとんどはニーノ・ロータだった。そして、撮影は名匠アンリ・ドカエ。フランス映画の一時代を画した映画と思える。映画にしても芝居にしても二度見ることはないのだが、これだけは2,3度見てしまった。

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EIGA no.5 090402d

ジェームス・ディーンは、「エデンの東」が代表作といえようが、「理由なき反抗」がデビュー作品といえよう。不良仲間でポンコツの車に乗り、崖っぷちをどこまで乗っていられるかという賭けをするところが印象に残っているが、ガールフレンド役のナタリー・ウッドがいい。ナタリー・ウッドは、ヨットの撮影中に事故で亡くなってしまって、惜しい女優をなくしたと思うが、代表作は「ウエストサイド物語」だと思うが、私にとってはなんといっても「草原の輝き」である。いわゆる学園ものの元祖みたいなもので、アメリカのハイスクールの学園生活が色彩豊かに、しかも青春時代の苦闘をものの見事に美しく描かれている。若者の性の問題をこれほど情緒豊かに描いた映画はなかった。私の学生時代の恋人は、ナタリー・ウッドだった。詳しくはSHO-KOの部屋を参照ください。

相手役のウオーレン・ベイティーのデヴュー作。シャリー・マクレーンの弟。

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