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2009年6月

EIGA「巴里のアメリカ人」

Dscn5161 ミュージカル映画の最も代表的なもので、「ウエストサイド・ストーリー」が大衆的なヒット作品だとすれば、最も芸術的な作品といえましょうか。ガーシュインの”ラプソディー・イン・ブルー”をはじめとして、ジャズとクラシック音楽の中間を行くもっとも現代的前衛的なジャズ・ミュージカルといえましょうか。

ジーン・ケリーとレスリー・キャロンという近代ダンス界の大御所がミュージカル界の大物監督ヴィンセント・ミネリと組んだ大作。舞台をTVカメラで撮影するというような手法で、ミュージカル・ファンをうならせた映画。振り付けは、ジーン・ケリーみずからが当たったようである。

ちなみにライザ・ミネリは、ヴィンセント・ミネリとジュディー・ガーランドの娘。

1945年にミュージカル「海賊」をジーン・ケリーとジュディー・ガーランドで監督ヴィンセント・ミネリで撮っているので、その撮影中に出来たのではないかと思われたが、正確には1944年製作の「若草の頃」(Meet Me in St.Louis)の撮影後に結婚し、5年後に離婚している。

ジーン・ケリーはその「海賊」では、まだ若くスリムで、往年のようながっしりした男の魅力を未だ備えていない。「若草の頃」の名曲Have Yourself a Merry Little Christmasは未だにクリスマスソングの定番になっているという。

挿絵は、筆者が2008年に描いたシドニー・サーキュラーキー(油彩60号)、1999年にメルボルンとシドニーに行った。オペラハウスで「ラ・ボエーム」を見た。

次は「赤い靴」

jimam090609

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EIGA「愛と哀しみのボレロ」「巴里のアメリカ人」「赤い靴」

ここへ来て、いきなり私の本命の映画三本の話になる。コンテンポラン・ダンスをやっている人とか、興味があって見ている人は絶対に忘れられない映画は、ルルーシュの「愛と哀しみのボレロ」。ラストに近い場面で、パリ・シャイヨー宮の中庭でベジャールのボレロをジョルジュ・ドンが踊る。バックはエッフェル塔。エッフェル塔の上では、ジェラルディン・チャップリンが歌う。ラベルのボレロ。ジョルジュ・ドンはヌレーエフの再来と言われたダンサー。ヌレーエフが、ボリショイ・バレー学校で入学試験の審査をしているところ辺りからはじまり、ヌレーエフが空港で西側に亡命する場面。そして、パリ・ガルニエ・リハーサル室でのパフォーマンス。

ナチ占領下、パリ凱旋門をナチの軍楽隊が行進する。先頭で指揮をするのは後のヘルベルト・フォン・カラヤン。ルーブルン宮の前で街娼にからかわれる。パリ・フォーリーベルジェールの楽団の男女が貨物列車に乗って逃げる、二人の間に出来た乳飲み子を貨車の隙間から落とす。その子が後にジョニー・アリディーとなる。

断片的な物語が次々に連なる。戦後NYのカーネギーホールで、カラヤンの演奏会がある。

切符は売り切れ。客席はガラガラ。全てユダヤ人が買い占めたのだ。

「巴里アメ」は次回。

jimma090531

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